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腰痛の原因を知って生活習慣を改善する10の方法

 2017/06/11 健康・病気
この記事は約 7 分で読めます。 2,810 Views

腰痛は、日本において肩こりと肩を並べる国民病です。
そして、その85%が原因不明といわれています。

原因が不明といっても、突然腰痛になるわけではありません。必ず腰痛になる原因が積み重なって、ある日腰痛になります。

この記事では、いつもの生活習慣に手に入れるだけで、腰痛を改善できる方法をご紹介します。

知っているだけで得する内容ですので、是非ご覧ください。

腰痛になる原因とは?

腰痛になる原因は、腰に負担がかかること全般です。

直接腰に負担がかかる無理な姿勢や重い荷物を持つといったことだけでなく、下半身に大きな負担がかかって疲労が溜まると腰痛になるので、注意が必要です。
また、最近ではストレスが原因で腰痛になるといわれています。

ストレスがかかると人間は無意識に体を緊張させます。当然、筋肉は緊張し血液の流れが悪くなります。血液の流れが悪くなると筋肉細胞の疲労物質はどんどんたまります。こういった悪循環によって腰痛が発生します。

ストレスに限らず負荷のかかる姿勢を続けていると、一部の筋肉が緊張し続けることになり、筋肉が支える背骨にもゆがみが発生してきます。その結果、椎間板ヘルニアや腰椎すべり症といった骨の変形レベルにまで進行してしまう危険性があります。

全く別の腰痛の原因として、内臓の病気があります。内臓の病気は、病院の検査でわかりますので、内臓の検査は定期的に行うことをお勧めします。

 

腰に負担をかけない生活習慣10のコツ

日常生活をしている中で腰に負担がかかることはたくさんありますが、その時に腰への負担軽減するために、ちょっとした工夫をすることができます。

これから、そのちょっとした生活上の工夫をご紹介していきます。

立ち上がるときは、かかとを意識する

あなたは立ち上がるときに、足のどの部分を意識しているでしょうか?

もし、つま先を意識しているのでしたら、それだけで腰への負担が増えますからいま今すぐやめましょう。

どうしてつま先を意識して立ち上がってはいけないのか?

祖の理由を説明する前に、実際に下記の内容を試してください。
椅子からの立ち上がりテスト
①椅子から立ち上がるときに、かかとを意識して立ち上がる
②椅子から立ち上がるときに、つま先を意識して立ち上がる

さて、①と②を試した結果はいかがでしょうか?

①のかかとを意識したほうが立ちあがりやすくないですか?

実は、立ち上がるときにかかとを意識すると、かかとから背中までの大きな筋肉が連動して動きます。

一方で、立ち上がるときにつま先を意識すると、膝から下の筋肉しか動いてくれません。

これは、体の構造上そのように連動して動くという仕組みです。

 

立ち上がるというのは、人間の体全体を重力に逆らって持ちあげる動作ですから、たくさんの筋肉が動いてくれたほうが楽に行うことができます。

ですから、立ち上がるときはかかとを意識したほうが体への負荷も軽減され、腰痛予防になります。

 

立ったり座ったりは、日常生活で何回も行いますから、つま先を意識するというのは腰痛の原因を自分で増やしていることになります。

ご注意ください。

台所や洗面所では、斜めに立つ

台所で家事をしたり、洗面所で顔を洗ったりする時、どうしても前かがみになりますよね?

前かがみになると、無意識につま先に意識がいってしまい、下半身への負担が増えやすくなります。

そこでお勧めなのが、キッチンに対して斜めに体を向けることです。

洗面所でも同じで、洗面所に対して斜めに体をつけます。

斜めに体を向けると、立っているのが楽になりませんか?

 

野球のバッターやテニスでは、必ず片足を前に出して反対側の足は後ろに引いています。

この姿勢は、重心が安定して力を出しやすい姿勢です。

台所や洗面所でも同じで、重心が安定すると腰への負担が軽減します。

 

物を持ち上げる時は、かかとを意識する

重い荷物を持ちあげる時に、思わずつま先に意識がいっていませんか?

つま先に意識がいくと、体の中で連動して動く筋肉が少ないため、一つ一つの筋肉に大きな負荷がかかってしまいます。

ひどい時は、ぎっくり腰になってしまいます。

かかとを意識すると、背中全体の筋肉が連動して動きやすくなりますので、比較的楽に物を持つことができます。

介護で人をベッドから動かすときも、かかとを意識して行ったほうが腰への負担は少なくなります。
是非お試しください。

座っている時は、かかとを床につける

座って仕事をしている時に、気がついたらつま先立ちになっていたという経験はありませんか?

座っているとはいえ、上半身を保つために下半身の筋肉を常に使っています。

つま先を意識していると、座っているだけでも腰への負担が増えてしまいますので、かかとを意識するようにしてください。

かかとを床につけていると、自然と意識はかかとに向きますのでお勧めです。

後頭部を意識して動作する

眼精疲労になりやすい人の特徴として、一生懸命物を見過ぎるという点があります。

見た目でいうと、やたらと前傾姿勢になっている人は要注意です。

前傾姿勢になると、前に出過ぎた上半身を支えるために腰への負担が大きくなります。

それを防ぐためにお勧めなのが、後頭部を意識することです。

まず、後頭部を触ってみてください。
そして、後頭部を触った感触を覚えてください。

手を後頭部から離した後も、後頭部を触っていた時の感触を意識します。

その状態で、歩いたり振り返ったりという動作を色々と試してください。

いつもより、体を動かすのが楽ではありませんか?
違和感はあると思いますが。。。

後頭部を意識するという行動は、かかとを意識することと似ており、体の中でたくさんの筋肉を動かすことができます。

たくさんの筋肉が動くと、一つ一つの筋肉への負担が軽減されますので、より少ない労力で動作をすることができ長続きします。何より、前傾姿勢になりにくくします。

足首をほぐす

腰痛になる原因の一つとして、下半身の関節が固いと衝撃が腰まで上がってくるという問題があります。

特に足首は、歩くときに地面からの衝撃を受け止める最初のサスペンションとなります。

足首が固いとサスペンションが機能せず、歩くごとに衝撃が腰にきます。

こういった方は、長く歩くと腰が痛くなる傾向があります。

 

足首をかるくさすったり、足首を軽く回して、日頃から足首をほぐすようにしましょう。

ふくらはぎをほぐす

ふくらはぎは、第二の心臓といわれる重要な場所です。下半身に流れてきた血液を心臓に送り返すという重要な役割を持っています。ふくらはぎが固くなると、血液を戻す力が弱くなり血液循環も悪くなります。

その結果、下半身が冷えたり、疲労物質がうまく排泄できなり、下半身の状態が悪くなります。それが、腰への負担を増やし腰痛の原因となります。

ふくらはぎをさすったり、かるくマッサージしてほぐすようにしましょう。

膝をほぐす

膝が固くなってくると、歩いたりするときに衝撃を膝が吸収できず、腰により多くの負担がかかってしまい、腰痛の原因となります。

そこで、膝をほぐすのですが、特にほぐしてほしいのは、膝の裏です。

軽く足を延ばして、膝の裏をさすってほぐしてください。

つらくない程度に軽くアキレス腱伸ばしをするのも良いと思います。

足元を冷やさないようにする

先にご紹介したように、下半身が冷えると腰への負担が増え、腰痛の原因となります。ですから、下半身を冷やさない工夫が必要です。

特にオフィスなどで座っている時は、下半身が冷えやすいため、ブランケットをかけたりして冷えないように注意してください。

どうしても足元が冷えやすい場合は、登山メーカーの靴下がお勧めです。
1足1000円を超えるものが多いですが、素材的にも機能的にも登山という過酷な状況で使用できるレベルのものですから、信用できます。

安売りの衣料品メーカーの温かくなる、冷たくなるといった素材は、安物買いの銭失いとなりますのでお勧めできません。

ぬるめのお風呂に10分つかる

腰痛を予防するのにもっとも簡単な方法です。
シャワーではなく、お風呂に入ることがお勧めです。

また、体の芯まで温かくなるには、ぬるめの温度(40℃前後)が良いとされています。ぬるめのお風呂に10分はつかるようにしてください。

お風呂に入っている間に、先にご紹介した足首やふくらはぎ、膝裏をさするといったことをしても良いと思います。

まとめ

今回ご紹介した腰痛の原因を軽減する習慣を、あなたはいくつご存知だったでしょうか?

日常のちょっとした意識の使い方や体の使い方など、本当にささいなことだと思います。

しかし、こういった腰に負担がかかることを無意識にしている人が非常にたくさんいます。腰痛は、日常生活の積み重ねでなることがほとんどです。

是非、今回ご紹介した内容を実践して腰痛の原因を軽減するようにしてください。

もう少し積極的に、腰痛を改善、予防したいという方には、下記のセミナーをお勧めします。

道具を使わず、自分の手でできる腰痛改善法を紹介しています。

家や会社といった場所だけでなく、旅行先などでもできる簡単な方法で腰痛改善や予防ができます。

 

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ライター紹介 ライター一覧

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有限会社木村爽健代表。鍼灸あん摩マッサージ指圧師。
小学生の頃からひどいアレルギー性鼻炎に悩まされ、耳鼻科に通うが全く改善しない。中学2年の時に東洋医学の健康法を実践して、自力でアレルギー性鼻炎を克服。以後、東洋医学や気功といった治療法を継続して学ぶ。
京都大学大学院農学研究科修了。
株式会社アクセンチュアITコンサルタントを経て、現職代表。

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