納豆のついた食器をすぐに洗うとダメな理由
納豆をかき交ぜると、糸をひくねばねばがたくさん出てきますよね?
ところが、納豆を開封した後しばらく放置してから納豆をかき交ぜても、あまり糸は出てきません。
それはいったい何故だと思いますか?
納豆のねばねばした糸というのは、納豆菌が緊急時に備えて貯蔵している備蓄食料です。
その原料は、グルタミン酸といわれるアミノ酸の一種で、うまみ成分として有名です。
このグルタミンがたくさんくっついてできるのが、ポリグルタミン酸(PGA)です。
冷蔵庫などで貯蔵している時は、納豆菌はあまり活動していません。
ですから、冷蔵庫から納豆を出してすぐにかき交ぜると、ねばねばの糸がたくさんできます。
ところが、冷蔵庫から出してそのまま放置していると、納豆菌が糸の栄養を使いはじめてしまうため、いくらかき混ぜても糸ができなくなります。
ねばねばの糸であるポリグルタミン酸(PGA)は水に溶ける性質があります。
納豆に使った食器をいきなりスポンジで洗おうとすると、ねばねばがくっついて洗いにくいですが、食器をしばらく水につけておくと、ねばねばは取れて洗いやすくなります。
早く食器を洗いたい場合は、食器を流水でしばらく流してください。
ねばねばが早くとれて、簡単に食器を洗うことができます。
是非、お試しください。