肩をもんだら悪化!?失敗しない肩こり解消法【3選】
パソコンやスマートフォンが普及してから、眼精疲労や肩こりで悩む人はどんどんと増えています。あなたもそうではありませんか?
肩こりで悩む人が増えるに伴い、マッサージ店が増えたり、様々な肩もみのグッズや湿布、クリーム、治療器具までたくさんの製品が売られています。そして今も増え続けています。
これだけたくさんの人が悩んでいる肩こりですが、改善する人はごく一部で肩こりで悩む人が減る気配はありません。それはなぜだと思いますか?
一番の理由は、そもそも一般的に広まっている肩こり解消法が、肩こりを治すのではなく悪化させているからです。
この記事では、肩こりの原因とその解消法について解説をしていきます。
Contents
肩もみは、肩こりを悪化させる第一歩?
肩がこっている時に、肩をもんでもらうと気持ちいいですよね?
ところが、肩をもんでもらうと癖になってきませんか?
一度マッサージ店に通いだすと、もっとマッサージを受けたくなり、月1回が2回、気がつけば毎週1回といったように、頻度が増えていきます。
それはどうしてだと思いますか?
全てのマッサージ店がそうだとは言いませんが、マッサージで肩こりは悪化していくことが多いです。
特に強い力で肩をもむマッサージを受けると悪化します。
実は肩を強くもむと、肩の筋肉が破壊されていきます。マッサージを受けた次の日に肩が痛くなる「もみ返し」が起こる場合は、肩の筋肉は破壊されて筋肉痛になっています。
破壊された筋肉はしばらくすると再生しますが、以前よりも固くなります。
固くなった肩の筋肉は、以前と同じ強さの肩もみでは物足りなくなってきます。
また、以前よりも肩こりが悪化していきますので、再びマッサージを受けたくなります。
これがマッサージ店の優良顧客になる流れです。
このように、肩をもむことが肩こり解消になると思ってやり続けると、肩こりがより悪化してしまう可能性が高くなります。
肩のマッサージ器も増えていますが、基本的にはその場しのぎにしかならず、悪化する可能性もあります。
あなたは心当たりがありませんか?
肩こりは原因ではなく結果
一般的には、肩こりは肩の筋肉が疲労して血流が悪くなっているからだと考えます。
疲労するということは、肩をよく使うから起こるはずです。
でも、昔と比べて肩を酷使するようになったでしょうか?
例えば、段ボール箱を肩に抱えて運ぶなんてこと、誰もやっていませんよね?
私たちは、10年、20年前に比べて、肉体をあまり使わなくなり、パソコンやスマートフォンで指先と目を使うことが多くなりました。
つまり、肘から指先にかけての部分と眼精疲労が原因で、肩こりという結果が起こると考えられます。
また、パソコンやスマートフォンを見る姿勢も肩こりはもちろん、首こりの原因となります。
このように、肩こりはあくまでも結果として出てくる症状ですので、原因である肘から指先と眼精疲労を改善させて姿勢を改善することで、自然と楽になってきます。
肩に触らず肩こりを解消する方法
ここでは、先ほど説明した肩こりの原因、指先から肘と目の疲労を改善するための方法、パソコンやスマートフォンを見る時に疲労が軽減する姿勢をご紹介していきます。
指先から肘の疲労を取る方法
指先から肘の疲労を取る方法は二つあります。
- 肘を温める
- 指先をもむ
それぞれの具体的な方法をご紹介していきます。
肘を温める
肘には、東洋医学の経絡(体の気の流れ)理論でいう肩こりのツボがあります。
それが、曲池(きょくち)というツボです。
肩がこると曲池(きょくち)の部分が固くなり、押すと痛みも出てきます。
その痛みの強さで肩こりのひどさもわかります。
ちなみに肩こりが無い人は、このツボを押しても痛くありません。
曲池(きょくち)の位置は、肘を曲げたときにできる横じわ(横紋)の外側の端です。肘を曲げるときだけ、少しくぼんでいる部分です。
そのくぼみに指先を当てておいて、ゆっくりと肘を伸ばします。
そして改めて曲池(きょくち)を押してみてください。うまくツボに当たると、肩こりの人はズシンとした痛みがでます。
この曲池(きょくち)というツボ付近を温めます。
温める方法としては、軽く手のひらで3分くらいさすります。
決して強くもんだりしないでください。
タオルなどを曲池(きょくち)に当てて、その上からさすると温まりやすいと思います。
指先をもむ
パソコンやスマートフォンで酷使されている指先の疲労を改善するには、指をもむのがお勧めです。
<やり方>
指の両脇を、人差し指と親指でつまみ、爪の生え際の脇から、指の付け根付近まで軽くもみます。水道の蛇口をひねる感じで、ひねりながらもみます。この動きを10往復程度行います。親指から始めて、小指まで全ての指をもみます。左右の指をまんべんなくもみます。
<注意点>
ゆっくりと軽くもみます。せっかちに早く行わないでください。もむ回数はいくら増やしても構いません。指をもむことで感じる心地よさを味わいながらできると、最高です。
指をもむ範囲は、爪の生え際から指の付け根までをもみます。
指の関節が硬い人は、水道の蛇口をひねる感じで、ひねりながらもむ動作をしても関節が思ったより回りにくいと思います。それは、関節が硬い証拠で、故障しやすいということなので、何回も繰り返し指をもんでください。
どの指もまんべんなくもんでもらえればよいのですが、中には特定の指だけ、例えば親指だけもむと少し痛いという方もいるかも知れません。
もむと痛い指は、状態がよくない指なので、痛みを感じない程度に優しくもみ続けてください。しばらく続けていると、指の痛みは無くなっていくと思います。
眼精疲労を改善する方法
眼精疲労を改善する方法は3つあります。
- 眼球を上下左右、斜めに動かす
- 眼球を回転させる
- 近くと遠くを交互に見る
それでは、それぞれの具体的な方法をご紹介していきます。
眼球を上下左右、斜めに動かす
この動作は、コンタクトレンズを付けている人にお勧めできません。
コンタクトレンズをしている方は、コンタクトレンズを外したときに行ってください。
<やり方>
①真正面を向いて、眼球を上に動かします。
②その状態で10秒維持します。
③一旦眼球を中央に戻して、3秒待ちます。
①から③の動作を
下、左右、斜め上と斜め下
にそれぞれ動かします。
眼球を動かすと、まれに痛みや頭がクラクラする場合があります。
その際は、一旦休憩して落ち着いてから再開してください。
ひどい場合は、動作を中止してください。
<注意点>
頭を動かさずに、できるだけ眼球を動かしてください。
眼球を戻すときはゆっくりと戻して下さい。
眼球を回転させる
<やり方>
①顔を真正面に向けます。
②眼球を下に動かし、右回りで眼球を3周させます。
③左回りで眼球を3周させます。
<注意点>
頭を動かさずに、できるだけ眼球を動かしてください。
近くと遠くを交互に見る
<やり方>
①両目の中央、鼻の付け根の前に親指を立てます。
②親指を両目で3秒見ます。
③遠くを3秒見ます。
②と③を3回繰り返します。
<注意点>
親指は、左右どちらの指でも構いません。
遠くを見る時は、なるべく遠くを見るようにしてください。
姿勢の改善について
姿勢の改善は、ストレッチをしてから行います。
ストレッチのやり方
①両手を組んで頭上に腕を上げ、両手を見つめて10秒維持します。
②背中側で両手を組んで、後方に腕を伸ばし、10秒維持します。
姿勢の改善方法
パソコンやスマートフォンなどを扱うときに、前傾姿勢、いわゆる猫背になる人が多くいます。
猫背は、頭が前のめりになるため首や肩への負担が上がりますし、首の血流障害も起こりやすく脳梗塞になりやすい姿勢になります。
パソコンやスマートフォンを見る時は、なるべく目線の高さと同じくらいに画面がくるように工夫してください。
例えば、ノートパソコンであれば、机の高さによっては低くなりすぎます。ですから、ノートパソコンの下に本などを置いて、目線に近い高さで見えるようにしてください。
また、スマートフォンを見る場合も、目線の高さにスマートフォンを持ってきます。
腕がつらくなると思いますので、反対の手を肘の下に当てて腕の疲れを軽減させてください。
体の上に頭が乗っている状態になれば、肩や首、腰への負担は軽減しますから、肩こり、首こり、腰痛も軽減しやすくなります。
重病のサインになる肩こり
肩こりの中には、病気の前兆として起こるものがあります。
下記のような特徴がある場合は、病院で検査をしてもらったほうが良いと思います。
脳梗塞の前兆
肩こりや頭痛が突然激しく起こり、耳鳴りやめまい、手足のしびれを感じる、文字が思い通りに書けない
心筋梗塞の前兆
左側の肩や背中がこる、胸に痛みがでる、左側の小指が痛い、重くてだるい
肺がんの前兆
慢性的な肩こりが続いている場合、肺がんの初期症状の可能性があります。
今回ご紹介した解消法を試しても、全く改善しない場合は肺がんの検査をお勧めします。
胃潰瘍の兆候
ストレスが多く、強い肩こりがある場合は、胃炎や胃潰瘍が原因で肩こりが起こっている場合があります。
糖尿病の兆候
血液の血糖値があがると、血流が悪化するため、首から肩、背中にかけて、ゴム製の板が入ったような、パンパンに張った肩こりが出てくることがあります。特に、肩甲骨の下あたりが帯状に凝っている場合は、要注意です。
頸椎椎間板ヘルニア
肩こりだけでなく、首が動かせなくなる痛みが起こります。首だけでなく、肩や腕の上部、肩甲骨に痛みとしびれ、脱力感が出てきます。
まとめ
今回紹介した肩こりを起こす原因と解消法はいかがだったでしょうか?
肩こりの原因を軽減する方法を実践すると、全く肩に触れることなく、肩が軽くなってきたのではないでしょうか?
原因を軽減していくと、そもそも肩こりになりにくくなりますので、是非続けて下さい。
単純な肩こりの原因は今回ご紹介した方法で改善できますが、重病のサインで起こる肩こりの場合は、きちんと病院で検査を受けてくださいね。
ちなみに、肩こりや首こり、背中の張り、腰痛といった症状を自分で改善するセルフケア講座を行っています。病気の不調を早く発見できる方法も学べます。
よろしければ下記からご覧ください。