ドバイ旅行で失敗しない知識5選-航空券の選び方-
日本から直行便でおよそ10時間かかるアラブ首長国連邦のドバイ。アラブの王様が住み、世界一のタワーであるブルジュハリファ、一泊数十万円するバージュアルアラブ、世界一の大きさを誇るドバイモールなど、豪華でバブリーというイメージが日本人にあると思います。
私の場合、仕事でドバイに行くことになり、あわててネットでドバイの情報を調べていきました。ところが、ネット情報でもドバイの情報は少なく、おかげで損をしたこともありましたし、体調を崩しそうになりました。
そこで、ドバイに行った経験を元にドバイ旅行で失敗しないための知識をご紹介します。
現地にいってから後悔しないために、この記事を是非読んでからドバイにいってください。
Contents
ドバイへの航空券選び
ドバイに行くには、
直行便や乗り継ぎ便、あるいはアラブ首長国連邦の他の地域からドバイに向かうという3つのルートがあります。
到着時間などでその後の行動が変わってきますので、目的にあった航空会社を選ぶことをお勧めします。
ドバイ直行便のある航空会社
ドバイへ直行便で飛んでいるのは、たった一社
エミレーツ航空
だけです。
エミレーツ航空は、アラブ首長国連邦のドバイを本拠地とした航空会社です。
エコノミークラスの値段は、早めに予約すれば5万円代前半(空港使用料などは除く)から、飛行時間は成田からドバイまで11時間50分と最速です(時差は5時間あります)。
エコノミークラスでも、歯ブラシセットや靴下、アイマスク、耳栓などのアメニティグッズをくれました。通常、ビジネスクラスでアメニティグッズはありますが、エコノミークラスでは初めての体験でした。
キャビンアテンダントの方も、丁寧な接客で好感がもてました。
機内食は、2015年機内食に対するアンケートランキング4位です。
航空券の値段も乗り継ぎ便よりも安いことが多く、機内サービスも良いのですが、いくつか難点があります。
それは、飛行機の到着時刻と機内がとても寒いということです。
ドバイ空港への到着時刻がAM4:10と早朝で、日本への帰国便も搭乗時刻がAM2:55です。
注意が必要なのは、ホテルの予約です。空港到着が早い場合は、ホテルにアーリーチェックイン、フライト時間が深夜の場合はホテルをレイトチェックアウトする必要があります。
運よくアーリーチェックインを無料で行ってもらえたとしても、レイトチェックアウトは必ず追加料金として半額、あるいは一泊分が必要となりますので、予定に組み込んでおいたほうが良いと思います。
特に最終日は疲れていますから、ホテルで少し休んでから飛行機に乗りたくなります。
また、機内は他の航空会社と比較して、明らかに寒いです。寒がりの方はダウンジャケットを着ることをお勧めします。私は、ジャケットを着ていましたが、ブランケットをかけても寒くて震えていました。
機内で風邪を引いて、その後の日程が台無しになる可能性が大きいですので厚着を心がけてください。
小さく折りたためる軽いダウンジャケット(300g程度)などの下記製品はお勧めです。
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ちなみに、ドバイ空港で携帯電話のSIMカードを購入する場合、AM7:00以降にならないとシステムが稼働しない(全社共通)ため、2時間程度は空港にあるコーヒーショップなどで待っている必要があります。
写真は、ドバイのSIMカード。
電車の始発はAM6時前後ですので、タクシー移動する場合を除くと空港ロビーで座って待つか、カフェで時間をやり過ごす以外にやることはありません。
ドバイまで乗り継ぎで行く場合
ドバイまで乗り継ぎで行く場合、
- カタール航空
- タイ航空
- キャセイパシフィック航空
が一回乗り継ぎで、飛行時間も短めですのでお勧めです。
その他、飛行時間を気にせず最安値段を追及するのであれば、中国系の航空会社(中国国際航空、中国南方航空)がありますが、突然の飛行機キャンセルなど評判も悪いため、ここでは紹介しません。
カタール航空
カタール航空の場合、ドバイの対岸にあるドーハ(サッカーのワールドカップ予選ドーハの悲劇で有名な都市)で乗り継ぎとなります。
航空運賃は、6万円弱(空港使用料などは除く)からあり、乗り継ぎ便の中では割安です。
乗り継ぎ時間が最短で1時間半から、フライト時間は最短14時間50分からとなります。
ドーハからは頻繁にドバイ便が飛んでいるため、ドーハ空港でドバイ到着時間を調整することができます。
ドバイ到着時刻は、
8:10, 9:10, 10:10, 11:05, 12:10, 14:10, 15:10, 17:10, 18:10, 19:10
とたくさんあります。日本出発時刻は、22:10(成田発)です。
日本への帰国便もドバイからドーハ間の飛行機はたくさん飛んでいます。
00:30, 22:30, 21:30, 20:30, 19:30, 18:30, 16:30, 13:30, 12:55
いずれの便も3:20発ドーハ-日本のフライトに接続しており、日本到着時刻は19:00です。
ちなみに、ドーハ空港には無料施設が数多くあり、空港ラウンジも有料ですが利用できます。
空港ラウンジは、オリックスラウンジ(Oryx Lounge)が55ドル(最大6時間まで)で使用できます。通常、空港ラウンジはビジネスクラス以上でないと使用できませんし、24時間あいているラウンジはほとんどありませんので、とても貴重です。
ラウンジ内は、シャワー施設も付属でタオルも無料貸し出しをしています(ドライヤーはなし)。ドバイのホテルをレイトチェックアウトして一泊分料金を支払うよりも割安ですので、ラウンジを利用するのも一つの方法です。
ドーハ空港の無料施設などの情報は、下記をご覧ください。
タイ航空
タイ航空は、バンコク乗り継ぎとなります。
航空運賃は、早く予約すれば6万円前後(空港使用料などは除く)からあります。
バンコクでの乗り継ぎ時間は、1時間前後と短めで、ドバイ到着時刻は20:30です。
夜到着になると、ホテル代金は一泊分多めにかかることになるので、ドバイでの予定をうまく調整する必要があります。
日本への帰国便のドバイ搭乗時刻は、21:30です。
夕食を食べた後に飛行機に乗るのが時間的にも適していると思います。
キャセイパシフィック航空
キャセイパシフィックの場合、香港経由でドバイ着となります。
日本からドバイに行く場合、香港での乗り継ぎ時間は2-3時間程度ですが、ドバイから日本に戻る場合は、香港で乗り継ぎ時間は4時間程度となります。
値段は、早めに予約すると7万円程度(空港使用料などは除く)です。
キャセイパシフィックのドバイ到着時刻は、6:50か22:15です。
日本への帰国便の搭乗時刻は、0:05か17:55です。
夕方発の帰国便を使えば、レイトチェックアウトなどの費用がかさむ心配はありません。
また、キャセイパシフィックの場合、運が良ければ香港からドバイまでの区間をビジネスクラスにアップグレートをしてもらえる可能性があるようです。ドバイ在住の日本人の体験談ですが、何度かアップグレードをしてもらえたそうです。
単純に運が良かったように思いますが、香港-ドバイ間は日本人利用者が少ないので、ダブルブッキングが起こった際に日本人にビジネスクラスを割り当ててくれる確率が高いのかも知れません。
他の地域からドバイに向かう
ドバイは、アラブ首長国連邦の1州ですので、他の地域からドバイに向かう方法があります。
航空会社は、アラブ首長国連邦国営のエティハド航空です。
エティハド航空で日本-ドバイを予約すると、アラブ首長国連邦の首都アブダビ空港に到着します。そこからは、エティハド航空の高級リムジンバスに90分乗り、ドバイのエティハド・トラベル・モールに到着します。
アブダビ到着時刻4:45, バスの発車時刻7:30,ドバイ到着8:50前後となります。バスは何本もありますが、ここでは最速の時刻を載せています。
バスの時刻表は、下記リンク先ページ下部「ドバイ発着のご旅行」
「エティハド・トラベル・モール シャトルバス運行表」をクリックしてご覧ください。
ドバイのエティハド・トラベル・モールは、メトロ駅「Noor bank」の近くで徒歩圏内です。
ドバイモールまで2駅の場所です。
タクシーも客待ちをしている場所ですので、目的に応じてタクシーかメトロを利用することになります。
※たまに4倍ぼったくりの白タクがいるので注意。メトロ利用の場合、手荷物が多いと運賃はゴールド料金で2倍になります。
アブダビ-ドバイ間のエティハド航空バスは、航空券と同じで事前予約制となっています。もちろん、航空券の半券を見せると無料でバスに乗ることができるのですが、予約者優先のため場合によっては次のバスを待つ必要があり、不確実です。
事前予約することをお勧めします(24時間以内の予約はできません)。
ちなみに、アブダビからドバイまでは、公共バスも運行されており25AED(800円程度)です。ただし、アブダビのバスターミナル発(空港ではない)、ドバイのアルグバイバ・バスターミナル到着となります。
問題は、ドバイのバスは現金が使えず、NOLシルバーカードという日本でいうスイカ(suica)のようなカードがないと乗ることができないという点です。メトロ駅で購入できますが、旅行者が使うには不便です。
まとめ
日本からドバイに行く場合、早朝到着の便が多く、帰国便は夕方から深夜発に時間が集中しています。
航空券の費用は、直行便と乗り継ぎ便であまり差がありません。場合によっては直行便のエミレーツ航空が最安になることもあります。
しかし、直行便のエミレーツ航空は、到着時刻の関係でホテルのアーリーチェックインとレイトチェックアウトがどうしても必要になってくると思います。
このため、全体の予算を考えると航空券が安くてもホテルの追加費用がかさむ可能性があります。
場合によっては、1回乗り継ぎ便でラウンジで時間を使ったり、乗り継ぎ時間が短い便を選択するというのも一つの方法です。
観光でより多くの都市を回りたいのであれば、エティハド航空を利用してアブダビとドバイ観光を合わせて行うというのも良いと思います。
いずれにしろ、飛行機内やバス、電車、ホテル、モールなどの室内は、冷房が非常にきいているので寒いくらいです。ドバイ旅行の際は、必ず防寒具を持っていきましょう。